AAAカップの悩み
AAAカップの女性は胸の小ささに悩むことがあります。胸のサイズが小さいことによって、体型のバランスが悪く見えたり、洋服の選び方が難しくなったりすることがあります。また、自信の低下も感じるかもしれません。しかし、AAAカップの女性も素敵な魅力を持っています。
AAAカップの女性向け豊胸手術の要点
シリコンや脂肪注入による豊胸が人気です。個人の体質や希望によりますが、数回の施術でCカップ以上になることもできます。しかし理解しておくべき事項が多々あります。
無限に大きくはできない
豊胸は一般的に1.5~2カップ程度大きくなるといいます。クリニックによっては3カップなど大きくしてくれる所もあります。
いずれにしても、AAAカップからFカップのような大変化は望めない点は覚えておく必要があります。
3カップ以上大きくしたい場合は施術を数回に分け、期間を分けて実施する必要があります。大きなお胸にするにはお胸の皮膚が伸びる必要があるので、段階を踏んで大きくしていきます。脂肪注入の場合も、一度に大量の脂肪を入れてしまうとしこりになるリスクがあるので段階的な注入が必要です。
2カップ程度のサイズアップで上々
術法にもよりますが2カップ大きくなったら豊胸では大変化です。つまり、元の胸が大きい・普通の人は「巨乳」とみられるサイズになりますが、元の胸が小さい人は一般的にみて「普通」サイズのお胸になる、ということです。
痩せ体型さんは脂肪注入で脂肪が定着しにくい?
自己組織を使用できる脂肪注入による豊胸は、人により注入した脂肪の定着率が異なると言われます。
元のお胸が小さい人は①1度に注入可能な脂肪の量が少ない②定着する脂肪の量が少ない可能性がある、という2つの問題があります。
もともと痩せている人、脂肪の少ない人、太りにくい人は脂肪がつきにくい体質だと想像できます。すると脂肪注入では思ったような効果を得られないかもしれません。
胸を大胆に大きくしたい場合は脂肪注入とシリコンバッグを同時・順番に入れるハイブリッド豊胸と言われる術法がおすすめと言われることがありますが、小胸さんからの豊胸の場合、採取できる脂肪があるのか、入れるスペースをお胸に確保できるのかなど考えることは沢山あります。しっかり医師に相談しましょう。
術後のケアを事前に要確認
手術後にはダウンタイムがあります。ダウンタイム中には飲食や生活上の注意点、自分で毎日ケアしないといけないこと、着用できる下着に制限があったりクリニックで指定のものを購入する必要があったりします。
施術の日に全てが終わるだけではない点は注意です。
メンテナンスが必要
永久的な効果を謳っている施術であってもメンテナンスが必要な場合があります。
有名なのはシリコンバッグの入れ替えです。シリコンバッグは一度入れればサイズが変わることもなく永久的な効果と言われますが、実際はシリコンの劣化や健康面の問題、年齢と合わなくなってきたなどの理由により入れ替えが必要な場合があります。
リスクと副作用
術中・術後のリスクと副作用
日本の美容整形は安全面の意識が高いですが、それでもトラブルが発生することはあります。
術中のトラブルはドクター頼みで患者にできることはありません。信頼できる誠実で技量のある医師を選択できたかどうかがポイントです。
術後のトラブルは痛みや出血、感染のリスクが予想されます。
また、ダウンタイムが終わっても治らない後遺症が残る可能性や時間が経ってからトラブルが発生する可能性が大いにあります。
追加の施術が必要になる場合も
想像とサイズが異なった、などの理由のほかに再手術の必要に迫られる可能性があります。
例えば、成長因子を入れる系の豊胸手術をおこなっているクリニックがあります。そもそも安全性に問題がない成分なのか?などの問題もありますが、幹細胞や成長因子系の施術により胸の成長がちょうど良い所で止まらずに困る人もいます。
これは抗成長剤の投与で一時的に成長を止められるようですが、抗成長剤の効果が切れると再び成長が始まる場合もあり、その場合は問題の細胞を体から取り出す必要があります。
数十年後のリスクと副作用
術後にトラブルがなくても、10年以上経ってから健康問題が発生する可能性があります。自分の組織を入れる脂肪注入に比べ、例えば異物を入れるシリコンバッグ豊胸の場合、近年は材質が改良され問題が減っているようです。
しかし、少し前のシリコンは使用期限目安が10年とされていたり、10年以上経過後にシリコンが体内で破れたり、腕など別部分へ動いていってしまったりといった問題がよく報告されています。そのシリコンバッグが新素材と言われていた頃にはメリットが沢山宣伝されていたはずです。
トラブル報告が多く出てくる頃には次世代の新素材が開発されていたりと商業的な面もあります。
現在「安心・安全」「新しい素材」と言われ手術経験者から高評価を得ていても、術後10年以上経過した患者がいないと長期的な口コミはありません。
また、シリコンバッグを取り出そうとした場合に身体の組織とシリコンが癒着してしまったなどのトラブルが発覚することもあります。
現在メジャーになっている新しいシリコンバッグはガンのリスクなどの安全性は確証されているそうです。しかし10年・20年後の評価はわからないという点に注意です。
10年後・20年後の自分を想像して
10・20年後の私はどんな生活?
10年後、20年後に何歳になっていますか?生活スタイル、体力、経済力や家族はどのようになっているでしょう。家族が増えていたり、体力が思ったより落ちていたり、時間の余裕がなかったり、自分に使える金額が変わっていたりするでしょう。想定外の病気に見舞われる可能性もあります。
また、どれだけ若々しく見える人でも年齢は必ず体に現れます。皮膚のたるみや脂肪の減少により、お胸の見た目も変化します。お胸の変化は豊胸有無に関わらず、どちらにしてもあります。豊胸手術をした自分としなかった自分の10年後、20年後の姿を想像して問題がないか、後悔がなさそうか、メンテナンスを続けることができるかを考えてみてください。
伸びた皮膚は戻らないが大丈夫?どうする?
シリコンバッグ豊胸は取り除くことができます。脂肪注入豊胸は取り除くことができないですね。
どちらの術法にしても、お胸の皮膚は年齢を重ねるごとに伸びます。シリコンバッグを除去しても皮膚の伸びは戻せません。脂肪注入は加齢と共に脂肪が落ち、皮膚が余ったように見えます。
お胸の皮膚の伸びに納得できない場合は、またお胸に何かを詰める必要があります。新しいシリコンバッグを入れるか、追加で脂肪注入をするか。10年後のあなたには手術の体力、気力、経済力がありますか?
伸びた皮膚に入れなければいけない注入物の量はどうでしょう。ハリの減った肌に必要なシリコンバッグのサイズは10年前と比べてどうでしょう。追加に必要な量の脂肪は採取できるでしょうか。年齢とお胸のサイズは似合っているでしょうか。体の回復力は確実に下がっています。手術の体への負担は大きくなっています。
明日の私だけじゃなく20年後の私を想像して検討して
10年、20年後の年齢を重ねた私が豊胸手術をした場合・しなかった場合でどのような状況に直面するのか、しっかり想像してみてください。お洋服を着て街中を歩いている姿だけでなく、お風呂で自分の裸体を見た姿を想像したり、銭湯など他人に身体が見えるシチュエーションを想像してみるのもおすすめです。
豊胸手術の費用と保険
美容目的の豊胸手術は保険適用外です。しかし、乳房再建手術や奇形乳房の矯正手術など医学的必要性がある場合には保険の適用が認められることがあります。
「元のお胸が小さすぎる」という悩みは健康上の問題がないので奇形乳房ではありません。
また、豊胸手術にはオプションの費用がかかる場合もあります。使用材料やサイズ、形状や注入物によって費用は異なります。手術後用の豊胸ブラジャーや定期メンテナンス、ケアにも費用が発生することがあります。
手術前に総額費用について医師と相談し確認しておくことが大切です。
AAAカップから豊胸する場合に注意すること
AAAカップから豊胸をする場合に考えること、注意すべきことは沢山あることがわかりました。ハードルが高く感じる豊胸手術。慎重に、しっかり検討する必要があります。
実際に施術を行い、満足している人もトラブルで困っている人も沢山います。
一度自分のお胸を傷つけると、完全に元の状態に戻すことはできません。
豊胸手術を決意したら、沢山情報収集を行い、さまざまなクリニックを訪問して自分にピッタリで安全性に納得のできる術法とクリニック、医師を選んでください。
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